冬の夕日を浴びて黄金色に輝く五つの輪。1964年に開かれた東京五輪のエンブレムだ。
拡大する国立競技場の壁面に展示されている1964年東京五輪のエンブレム。夕暮れの一時、黄金色に染まった=東京都渋谷区、嶋田達也撮影
その両側に並ぶ御影石には、同大会の金メダリスト全員の名前が刻まれている。体操の遠藤幸雄、柔道の猪熊功、重量挙げの三宅義信、マラソンのアベベ。「東洋の魔女」と呼ばれたバレーボール女子の選手名もある。
拡大する1964年五輪優勝者銘板の除幕式=1965年
大会後、優勝者の名前を永久に残そうと旧国立競技場の正門上に設置されたが、建て替えに伴い現在の国立競技場に移設された。
拡大する旧国立競技場の正門にあった1964年東京五輪のエンブレムと優勝者の銘板=2013年
通り沿いの外壁にあるが、1年延期となった2020年大会の準備のため仮設のフェンスに囲まれている。歩行者が手を伸ばして囲い越しに撮影をしていた。
今回の五輪の優勝者名をどのように残すかは、検討中という。(嶋田達也)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル